行政書士・海事代理士安江聖也事務所

家計のバランスシート

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家計のバランスシート

家計のバランスシート

2024/08/21

家計のバランスシート                    

 ファイナンシャルプランナーからの解説

はじめに 

 バランスシートというと、企業の財務会計の貸借対照表を一般に差しますが、家計にもバランスシートは、必要です。家計のバランスシートは、個人や家庭が持つ資産と負債を一覧にまとめた表であり、家計の財務状況を把握するための重要なツールです。企業のバランスシート(貸借対照表)と同様に、資産と負債の状況を可視化することで、現在の経済的な健康状態を把握し、将来の財務計画を立てる上での基盤となります。本稿では、家計のバランスシートの基本構造、作成方法、そしてその活用方法について解説します。

1. 家計のバランスシートの基本構造

 家計のバランスシートは、主に「資産」と「負債」の二つのセクションで構成されます。

(1)資 産: 資産は、現金や預貯金、株式や投資信託、保険の解約返戻金、不動産など、家計が所有する経

  済的価値を持つものです。資産はさらに流動性の観点から「流動資産」「固定資産」に分類されま

  す。

  ア 流動資産: すぐに現金化できる資産で、預貯金や投資、有価証券などが該当します。

  イ 固定資産: 長期間保有することが前提の資産で、不動産や自動車、家財などがこれに該当します。

(2)負 債: 負債は、家計が将来返済しなければならない借入金や支払い義務のあるものです。負債もま

  た、返済期間に応じて「短期負債」「長期負債」に分類されます。

  ア 短期負債: 1年以内に返済予定の負債で、クレジットカードの未払い金や短期ローンなどがこれに含

   まれます。

  イ 長期負債: 1年以上の期間にわたる負債で、住宅ローンや教育ローン、長期の自動車ローンなどが該

   当します。

 家計のバランスシートでは、資産と負債を一覧にまとめ、資産から負債を差し引いた「純資産」がどの程度あるかを算出します。この純資産がプラスであれば、家計は財政的に健全であるといえますが、マイナスであれば、家計の見直しが必要です。

2. 家計のバランスシートの作成方法

 家計のバランスシートを作成するためには、まずすべての資産と負債をリストアップし、その価値を評価する必要があります。以下の手順で進めます。

(1)資産のリストアップと評価: 現金や預貯金、保有している金融資産(株式や投資信託など)、保険の解

  約返戻金、不動産、自動車、その他の有形資産などをすべてリストアップします。それぞれの資産につ

  いて、現時点での評価額を調べ、資産欄に記入します。

(2)負債のリストアップと評価: クレジットカードの未払い金やローンの残高、住宅ローン、教育ローン、

  その他の借入金など、すべての負債をリストアップします。負債についても、現時点での残高を確認

  し、負債欄に記入します。

(3)純資産の計算: 資産の合計額から負債の合計額差し引き、純資産を計算します。この純資産が家計の

  健全性を示す指標となります。

(4)定期的な見直し: バランスシートは一度作成して終わりではなく、定期的に見直すことが重要です。収

  入や支出、資産の状況は時間とともに変化するため、家計のバランスシートも定期的に更新し、家計の

  健全性を継続的にチェックする必要があります。

3. 家計のバランスシートの活用方法

 家計のバランスシートは、単なる財務状況の把握ツールに留まらず、さまざまな場面で活用できます。

(1)財務健全性の評価: 純資産がプラスであれば、家計が健全であるといえます。逆に、純資産がマイナス

  であれば、支出の見直し負債の削減が必要です。特に、負債が資産を大きく超過している場合、返済

  計画を見直し、早期に負債を減らす努力が求められます。

(2)将来の資金計画の立案: 家計のバランスシートをもとに、将来の資金計画を立てることができます。例

  えば、子どもの教育費、老後の生活資金、住宅購入資金など、大きな支出が予想される場合、それに向

  けてどのように資産を形成していくかを計画します。

(3)投資戦略の策定: 家計のバランスシートを見直すことで、余剰資金をどのように運用するかの方針が立

  てやすくなります。例えば、資産が十分に形成されている場合リスクを取った積極的な投資を検討す

  ることも可能です。一方、負債が多い場合は、リスクを抑えた運用を行い、負債の返済を優先するべき

  です。

(4)住宅ローンの見直し: 住宅ローンなどの長期負債がある場合、バランスシートを基にして、繰り上げ返

  済借り換えを検討することも有効です。金利の動向や返済期間、家計全体の状況を踏まえて最適な戦

  略を選択することで、負担を軽減することができます。

 おわりに

 家計のバランスシートは、家計の財務状況を総合的に把握し、将来の資金計画を立てるための不可欠なツールです。資産と負債を正確にリストアップし、定期的に見直すことで、家計の健全性を保ちつつ、安心して未来の生活に備えることができます。ファイナンシャルプランナーとして、家計のバランスシートを活用し、家計管理の改善や長期的な資産形成に役立てることを強くお勧めします。ご相談をお待ちしております。

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