行政書士・海事代理士安江聖也事務所

車庫証明の必要性と必要書類

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車庫証明の必要性と必要書類

車庫証明の必要性と必要書類

2024/08/26

車庫証明の必要性と必要書類

行政書士が、分かりやすく解説します。

はじめに

 車庫証明とは、正式には「自動車保管場所証明書」と呼ばれる書類で、自動車の保管場所が法律に基づいて適切に確保されていることを証明するものです。

 自動車を購入する際や、住所を変更した際など、一定の条件下で車庫証明を取得することが義務付けられています。車庫証明の取得は、自動車の適切な保管と地域の交通秩序を保つために非常に重要です。

 本解説では、車庫証明の必要性と、それを取得するために必要な書類について、行政書士として詳しく解説いたします。

 これから自動車の購入を検討している方や、車庫証明の手続きを進める方に向けた有益な情報を提供します。

1. 車庫証明の必要性

1.1 自動車保管場所法に基づく義務

  車庫証明は、「自動車の保管場所の確保等に関する法律(自動車保管場所法)」に基づいて、一般に車を

 所有する際に取得が義務付けられています。

  この法律は、都市部などで自動車の適切な保管場所を確保し、違法駐車や路上駐車の抑制を図ることを

 目的としています。車庫証明を取得することで、所有者が車を保管する場所が確保されていることが証明さ

 れ、地域の交通秩序や安全が保たれる仕組みとなっています。

1.2 車庫証明が必要な場合

  車庫証明が必要となるのは、主に以下の場合です:

(1)新車を購入する場合: 新たに自動車を購入する際は、その車両を登録する前に車庫証明が必要です。デ

  ィーラーが代行して申請を行う場合もありますが、あらかじめ車庫を確保しておく必要があります。

(2)住所を変更する場合: 住所変更に伴い、自動車の保管場所が変わる場合も車庫証明を取得し直す必要が

  あります。例えば、引っ越し先で新たに車庫を借りる場合などが該当します。

(3)中古車を購入する場合: 中古車を購入し、その車両の名義変更を行う場合にも、車庫証明が求められま

  す。

1.3 車庫証明が不要な場合

  一方で、車庫証明が不要な地域も存在します。

  通常、車庫証明は、都市部や人口が集中している地域で義務付けられていますが、地方の一部地域では

 軽自動車には免除されることがあります(神奈川県の場合)。

  この点については、各自治体の規定に基づいて異なるため、事前に確認が必要です。

2. 車庫証明の取得に必要な書類

 車庫証明を取得するためには、いくつかの書類を準備する必要があります。

 これらの書類は、保管場所が適切に確保されていることを証明するために必要であり、不備があると申請が受理されない場合があります。以下に、車庫証明の取得に必要な主な書類を解説します。

2.1 自動車保管場所証明申請書(保管場所標章交付申請書)

  まず、車庫証明を申請する際に必要なのが「自動車保管場所証明申請書」です。

  これは、車庫証明を申請するための基本的な書類で、車両の保管場所や所有者の情報を記載します。申

 請書は、各自治体の警察署で入手できるほか、インターネットでダウンロードすることも可能です。

2.2 保管場所使用権原疎明書面(保管場所使用承諾証明書)

  保管場所が自己所有の土地である場合には「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」を、賃貸など他者か

 ら借りている場合には「保管場所使用承諾証明書」(駐車場賃貸借契約書(写)で代用可能な場合あり)を提

 出する必要があります。

  これにより、保管場所が正当に使用できることを証明します。使用承諾証明書は、土地の所有者や駐車

 場の管理会社から発行してもらう必要があります。

2.3 保管場所の所在図・配置図

  車両を保管する場所がどこにあり、どのような配置になっているかを示すために、「保管場所の所在

 図」と「配置図」を提出します。

  所在図は、保管場所が所在する地域の地図に、保管場所を明示したものです。一方、配置図は、具体的

 な駐車位置や周囲の状況を示した図面で、保管場所が適切であるかどうかを判断するために使用されま

 す。

  所在図と配置図は、申請者自身で作成することが可能ですが、正確さが求められるため、慎重に作成す

 る必要があります。また、インターネット上で提供されている地図サービスを活用して作成することもで

 きます。

2.4 自動車検査証(車検証)のコピー

  届出書類を作成する必要上、新車や中古車を購入した場合は、その自動車の「自動車検査証(車検証)

 のコピーも参照する必要があります。これは、申請する車両が適切に登録されていることを確認するため

 に必要な書類です。車検証は、車両の所有者が必ず保管しているべき書類であり、申請時にはコピーを提

 出することで手続きを進めます。

2.5 申請書類の費用

  車庫証明の申請には、申請手数料がかかります。申請手数料は各自治体によって異なりますが、神奈川

 県の場合、自動車保管場所証明書交付申請手数料 2,100円(神奈川県収入証紙による納付。)及び保管場所標

 章交付手数料 500円(神奈川県収入証紙による納付。)が必要です。

3. 申請手続きの流れ

 車庫証明の申請手続きは、一般的には以下のような流れで行われます。

3.1 書類の準備

  まず、上記で説明した必要書類をすべて準備します。書類の不備がないよう、しっかりと確認しましょ

 う。特に、所在図や配置図の記載が不正確な場合、申請が却下される可能性があります。神奈川県では、

 自動車の保管場所(車庫)は、自動車の使用の本拠(個人の場合は住所地や居所、法人の場合は事務所の

 所在地)から直線距離で2km以内である必要があります。また、道路から支障なく出入りでき、自動車全

 体を収容できることも要件です。

3.2 警察署への提出

  準備した書類を持参して、所轄の警察署で申請を行います。警察署の窓口で申請書類を提出し、申請手

 数料を収入印紙で納入します。手続きが完了すると、申請書の受理番号が発行されますので、大切に保管

 しておきましょう。

3.3 審査と証明書の交付

  申請が受理されると、警察署が保管場所の実地調査を行う場合があります。調査が完了し、保管場所が

 適切であると判断されれば、数日後に車庫証明が交付されます。証明書が交付されたら、それを持って自

 動車の登録手続きを行うことができます。

4. まとめ

 車庫証明は、自動車を所有するために必要な重要な手続きです。

 その取得には、適切な書類の準備と申請が不可欠であり、特に所在図や配置図の作成には注意が必要です。

 申請手続きは、一見複雑に思えるかもしれませんが、必要な書類を揃え、手順に従って進めることで、スムーズに進行することが可能です。

 当事務所は、行政書士として、車庫証明の手続きを控えた方々に対して、適切なサポートを提供し、申請が滞りなく行えるよう支援いたします。

 車庫証明の取得については、ぜひ当事務所にご相談ください。

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